博物館資料
「中ノ郷と原の町宿」を生かした授業例
1.単元名 6年「日本の歴史」「移り変わる社会」
2.小単元の目標
(1)江戸の文化や、町人や村人の生活を調べ、町人が力を持ち始め、村人が生産力を高める一方で、幕府の力が次第に弱まったこと、国学や蘭学を学んだ人々の問で、政治の行き詰まりを変えようとする新しい動きが起こり、ペリーの米航により附田にいたったことをとらえる。
(2)絵画や図、写真、統計などの様々な資料から、江戸中期以降の社会の動き、学問の様子、外国との関係などをまとめ、幕府の政治が行き詰まってきたことをとらえる。また、博物館の展示資料を活用することにより、当時の原町の様子をとらえ、関心を持つ。
3.指導計画(総時数6時間)
(1)江戸のすもうを観戦しよう・・・1時間
(2)人々が力をつける・・・・・・・1時間(本時)
(3)人々が、立ち上がる・・・・・・1時間
(4)蘭学が広がる・・・・・・・・・1時間
(5)港を開き、鎖国が終わる・・・・1時間
(6)くらしの中のリサイクル・・・・1時間
4本時のねらい
教科書、資料集の絵や文、グラフから、商業が発達し、それを支えた商人や職人の活躍の様子や、村人が1:夫をして生席力を高めてきたことを理解するとともに、博物館の資料から、原の町も同じく
発達していたことをとらえることができる。
5博物館資料について
本時では、まず、天下の台所である大阪の賑わいをとらえ、商人の成長と、それを可能にしたのが、全国各地での諸産業の発達、交通の発達、そして、職人、村人の物資生産の工夫等、多岐に渡る要素によってであることを学習する。児童にとっては、教科書等の文、絵、資料から、発達した過程は理解できるが、それらを自分たちの歴史であり、身近なものであることに気づくまでには、さらなる授業の工夫が必要である。そこで、児童たちに身近な歴史として気づかせるのに最適な資料が、博物館にある「原の町宿絵図」日京の町宿想定模型図」「商家の店頭」である。事前に総合的学習で博物館を訪問し、見学させ、博物館の方からの説明も受けているので、授業では、資料写真を提示し、当時の賑わい、様子をイメージさせることは容易である。宿塩町として栄え、また野馬追が半時から観光の日玉であることなど、現在にも生き生きとその歴史が伝わっていることに気づいた児童にとって、この原町を見直す良い機会とともに、ますますこの地を好きになる機会になることを願い、授業を展開したい。