博物館資料
「交通にみる近代化」を生かした授業例
1.単元名 6年「日本の歴史」「土っの戦争と人々のくらし」
2.小単元の目標
(1)日清・日露の二つの戦争や条約改正の努力などを調べ、日本の国際的な地位が高まったことをおさえるとともに、中国や朝鮮の人々の大きな苦痛や、目木の労働者・農民の苦しみをとらえる。
(2)身近な資料を効果:的に活用し、地域の産業の発達過程で、交通機関の果たした役割をとらえる。
3.指導計画(総時数6時間)
(1)4枚の地図を見比べてみよう・・・・・1
(2)中国やロシアと戦う・・・・・・・・・1
(3)朝鮮を植民地とする・・・・・・・・・1
(4)不平等な条約の改正と1土業の発達・・2(本時2/2)
(5)さまざまな民衆運動がおこる・・・・・1
4.本時のねらい
(1)常磐線(海岸線)の開通に至る理山を歴史的背景から調べまとめることができる。
(2)日本の産業の発達過程の中で、地元にもたらした近代化への具体的な役割について調べ発表することができる。
5.博物館資料について
(1)「常磐線開通・原ノ町駅構内の転車台」について
○常磐線開通に至るまでのおおまかな流れについて考えさせたり、地元原ノ町駅に機関市の方向を転換するための転車台があった事実をとらえさせ、なぜそのようのものがあったかなど考えせ学習課題に対する意欲を高めることができる。
(2)「機関庫のある町」について
○常磐線の中で発着駅になっていた原ノ町駅の果たしていた役割についてとらえさせるのに適した資料である。
(3)「交通にみる近代化」一海岸線(常磐線)の開通について一
○本時では、この資料を中心として扱った授業例である。児童にとっては常磐線の果たしている役割については、人々の足、つまり移動手段に過ぎないものと受け止めているように思われる。
そこでこの資料は、常磐線開通に至る歴史的背景、また開通のもたらした近代化など考え、追究させるのに有効なものであったと考えられる。