博物館資料
「神風特別攻撃隊」「配給品購入台帳」を生かした授業例
1単元名 6年「日本の歴史」「長く続いた戦争とアジアの人々」
2小単元の目標
(1)戦争中の因内やアジアの様子に関心を持ち、日中戦争や第二次世界大戦の様子、人々の生活の様子、終戦にいたる経過などを進んで調べようとする。
(2)日中戦争・第二次世界大戦の様子を国民やアジアの人々の苦しみと併せて考えるとともに、日木の関わった戦争の実態や平和の意義について考えることができる。
(3)聞き取り調査、見学、資料の収集・再構成を通して、戦争中の生活、特に原町における人々の生活の実態をとらえることができる。
(4)目木が関わった戦争について基本的な知識を得るとともに、それらの戦争が国民やアジアの人々に大きな被害と苦しみを与えたことを理解する。
3指導計画(総時数6時間)
(1)飛行学校の資料や青空教室の写真から、戦中の生活の様子を想像して学習課題を作り、予想し検証方法を考える。(1)
(2)検証内容を整理し、意見交換を通して考えを深める。(5)(本時4/5)
4本時のねらい
戦争中の国民の暮らしについて、原町市の生活の様子を調べ発表し話し合うことを通して、当時の人々の気持ちを共感的に理解し、平和の大切さとこれからの自分の役割について考えることができる。
5博物館資料について
○神風特別攻撃隊、山木卓美、中野磐雄について昭和15年(1940)に原町に熊谷陸軍飛行学校原町分校が開校した。開校当初は、若い航空兵の訓練を行っていたが、戦況が苦しくなるに従い本上決戦特攻隊練成基地となる。当時の飛行学校の跡は、市内石神地区に格納庫の基礎や正門跡、航空神社等がひっそりと残され、ほとんどの児童がそのことを知らない。戦争体験が風化し、児童が全くかけ離れたと感じる日中戦争、太平洋戦争半時の人々の体験を原町市民として共感的理解を持って学習するためには大変適切な資料であると考えられる。特に、原町出身の中野磐雄が神風特別攻撃隊の第1同日の出撃者であること、また、飛行学校で訓練を受けた、山本卓美の日記と遺書は、当時の人々の気持ちを想像させるとともに、児童に平和の人切さについて考えさせるには大変適切な資料と考えられる。
○国防婦人会、配給品購入台帳、衣料切符について配給品購入台帳、衣料切符等は、戦時中の暮らしや不日由さに興味を持たせ、調べる意欲を喚起するきっかけとして大変活用できるものである。また、この資料をもとに祖父1斗等の家族、、地域の人々にその当時の生活の様子についてインタビューを行う等の体験的活動に取り組ませるために適切な資料である。
○空襲による被害状況、弾痕の残る甕ほか当時の原町をはじめとして福島県の浜通り地方が実際に空襲を受けたことを身近な問題としてとらえさせるため、あるいは自分たちがその場にいたらという観点から考えることができるとい