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その容姿に心ひかれ、匠の技に時代を超えて・・・・・・
下岩崎の聖観音菩薩立像(町指定 有形文化財)
福岡下岩崎にあります。像高約一五〇cmを計り、カツラの木、一木で作られたものです。制作年代は鎌倉時代までさかのぼるものと推定されます。
鼻筋の通った面長な顔は厳しく、衣文の表現などに仏師の熟練した技術が認められる美しい仏像です。
薮内の十一面観音(町指定 有形文化財)
上浦字薮内の観音堂の中にあります。像高約一二〇cmの小さな仏像で、その姿に美しさを漂わせます。
当地方では類を見ない珍しいもので、平安時代後半に作られたものと言われています。
中村■の文殊菩薩座像(町指定 有形文化財)
上浦字中村■の文殊堂内にあります。像高は約二十一cmと大変小さいもので、江戸時代中頃の製作と考えられています。ケヤキの一木造で、両肩に髪を垂らした天女形の表現が珍しく,衣文の表現などに当地方の特徴が良く捉えられる仏像です。
中村■の虚空蔵菩薩座像(町指定 有形文化財)
文殊菩薩と同じ、中村■の文殊堂内にあります。これもまた像高約二十二cmと大変小さいものですが,作風などから室町時代、十五世紀後半の作と考えられています。この地方の特色である下半身がどっしりしていることが認められます。
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