おだかまちの文化財-009/012page

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自然のままに、それも大切な文化財です。

上浦のキャラ(町指定 天然記念物)
 キャラとは高山に分布するイチイ科のイチイの変種で、庭園に植えられる低木です。
 高さは約二mしかありませんが、枝は十五mにも及び傘状の広がりを見せます。樹齢三〇〇年以上と推定されています。
上浦のキャラ(町指定 天然記念物)

飯崎のしだれ桜(町指定 天然記念物)
飯崎のしだれ桜(町指定 天然記念物)
 飯崎の北久保共同墓地内にあります。目通り三・六m、高さ約十二mを計り、枝振りは約三〇〇m2にわたって傘状の広がりをみせる大木です。元気のよさとその姿が特にすぐれており、春にはお墓をつつみこむように美しい花を咲かせます。

小高町の横穴墓
 「浜通り地方」では古墳時代のおわりごろ、岩を横に掘った穴をお墓としたものが多くつくられます。これらは「横穴墓」と呼ばれ、小高町にも多く残されており、その内の三つが町指定史跡に指定されています。
浪岩の横穴古墳A群十一号(町指定 史跡)
 泉沢字浪岩にある横穴墓群の中の、A群十一号と名付けられたものは一部赤・白の彩色が残っています。国指定史跡の清戸■横穴(双葉町)や葉山横穴(原町市)と同様の装飾横穴墓で、本来はそれらと肩をならべる装飾があったものと考えられます。
 他にも浪岩の横穴墓の中には人物や鶴などが刻まれたものが確認されています。
日向横穴群一号墓(町指定 史跡)
 塚原字日向にあり、当地方で横穴墓が作られ始めた頃の六世紀代の古い段階のものと考えられます。
岩屋堂石仏並びに横穴墓群(町指定 史跡)
 吉名字漆原にある十数基の横穴墓ですが、後の時代になってこれを改造し、大悲山の石仏のように岩を削って三体の仏を作り出しています。横穴墓は古墳時代のもの、石仏は平安時代以降のものと考えられています。
裏刳蓋付舟形刳抜石棺(町指定 有形文化財)
 浦尻字南台で工事中に発見されました。石をくりぬき、舟の様な形をした棺で、古墳の主体部にあったものです。現在は大悲山薬師堂石仏前に保管されています。
小高町の横穴墓

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小高町教育委員会の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。