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海と森に育まれた、小高縄文人の遺産
小高町の貝塚
貝塚は主に縄文時代の人が貝殻などの食べかすや生活用具を捨て、それが積み重なって山のようになったものです。貝塚を掘ると当時の道具だけではなく、貝のカルシウム分に守られることによって、普通は腐ってしまう動物や魚の骨などが出土します。このようなことから、貝塚は当時の様々な情報を今に伝える,特に貴重な遺跡とされています。
小高町には十四ヶ所の貝塚があり、福島県を代表する貝塚集中地区と言えます。また,縄文時代の中でも古い段階のものが多い事と、浦尻では長期間にわたって作られているものがある事が特徴的です。これらのほとんどが町指定文化財に指定されており、全国的に貝塚が消滅している中で,今なお昔のまままもられている事は小高町の誇るべきことであると思われます。
深鉢「縄文前期関山式併行」(町指定 有形文化財)
上浦の宮田貝塚から出土したもので、約五千七、八百年前に作られた縄文土器です。
様々に撚った縄を使い、それらを複雑に組み合わせた文様が施されています。
数ある縄文土器の中でも、完成された美しさを備えています。
小高町の貝塚の分布
1 |
片草の貝塚 |
6 |
南尻の台ノ前貝塚 |
2 |
小谷津の貝塚 |
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浦尻の西向貝塚 |
3 |
再部内南台の東貝塚 |
7 |
浦尻小■貝塚 |
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角部内南台の南貝塚 |
8 |
浦尻の北原貝塚 |
4 |
上浦の宮田北貝塚 |
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浦尻の北向貝塚 |
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上浦の宮田東貝塚 |
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浦尻の神ノ前貝塚 |
5 |
上浦の加賀後貝塚 |
9 |
浦尻磯坂遺跡 |
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