浪江町勢要覧 -011/015page

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魅 力

浪江町には、四季折々の自然の恵みのなかで、昔からの伝統とエネルギッシュな若い力がみなぎる、さまざまな祭りがあります。

威勢良く新春の海に

請戸漁港出初め式
請戸漁港出初め式

 ヒラメなどの漁業基地として知られる請戸漁港では毎年1 月2日、大漁旗をなびかせた漁船約140隻によって、1年間の 海上安全と豊漁を祈願する「出初め式」が行われます。
 水揚げの最も多かった一番船を先頭に行軍し、くさ野(くさの)神社沖合でお神酒をささげます。
 ふ頭では大勢の見物客が潮風に旗をなびかせ、水しぶきを あげる勇壮な漁船群の行軍を見守つています。

白装束姿の若衆に冷水

無火災祈り「裸参り」
無火災祈り「裸参り」

 1年間の無火災を祈る「裸参り」は、毎年、旧暦の1月8日に 行われ、初春の恒例行事となっています。
 安政6年(1859年)に町内の繁華街が大火に見舞われたため、 火災が広がらないように町並みを変えたことなどが由来と 伝えられています。

 裸参りは、白装束姿の若衆が目抜き通りを駆け抜けるときに、 大勢の町民がバケツに用意した冷水をしゃくしで若衆に浴 びせ1年の無火災を願うもので、伝統の風物詩となっています。

圧巻みこし渡御

阿波祭
無火災祈り「裸参り」

 請戸地区に伝わる「安波祭」は、約300年前にくさ野(くさの)小島で潮水を献じ、水の濁り具合や泡立ちをどからその年の漁獲を占ったのが始まりとされ、毎年2月の第3日曜日に行われています。  くさ野神社で小学生が豊作を祈る田植え踊りを奉納し、みこ しの行列が地区内を練り歩いたあと、浜辺に設けられた「お 仮屋」にみこしが到着すると、改めて神楽や田植え踊りを奉 納します。そして、若者に担がれた紅白の「たるみこし」が、威 勢よく各の光に照らされた雄大な海に向かい、冷たい水しぶ きをあげながら、力強いみこしぶりを披露します。


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