自然観察ガイドブック 五十人山の自然 -014/032page
ギンリョウソウ(イチャクソウ科)
暗い林下にはえる腐生植物で、その姿から
ユウレイタケともよばれる。
しまった例もある。道はまもなく雑木林の中に入る。コナラの中にカ スミザクラ、チョウジザクラ、ウワミズザクラなど のサクラ類、オオモミジ、イタヤカエデ、ミツデカ エデ、メグスリノキなどのカエデ科の植物、ヤマハ ンノキ、クマシデなどのカバノキ科の植物がところ 狭しと枝を広げ、ハクウンボクは純白の花を房状に つける。このあたりは典型的な二次林となっており、 標高が高くなるにつれてコヌラからミズナラに代わ るのに気づく。また、イヌブナもところどころに見 られ、このあたりはかつて阿武隈山地を代表するイ ヌブナ林であったことが推察される。林内の湿った ところにはヤグルマソウ、ヤマモミジガサ、キツ
頂上の鞍部は風が強いため生息できず、
低木林となっている。
レンゲツツジ(ツツジ科)