自然観察ガイドブック 五十人山の自然 -020/032page
準平原としての平坦面は、山々の山頂高度の連なりとしてその面影をとどめている。
鎌倉岳
山頂まで谷が刻まれている。
竜子山
侵食の激しいふもとへ向けて
どんどん くずれていったために
食塩を盛ったような美しい形となった。五十人石と山頂奇岩群
五十人山山頂には、「五十人石」と呼ばれる岩がある。この岩には、「平安京の昔、征夷大将軍坂上田村麻呂の家来50人が、この上で戦略を練った。」との言い伝えがあるが、現在はとてもそのような大岩ではない。しかし、昔は大岩だった可能性はある。五十人石には、規則的な割れ目がある。この岩はカ
五十人石
写真ではみえないが右手下にほこらがある。
カコウ岩特有の割れめが顕著(節理)、このようにして
大岩は自然に砕かれてゆく。現在は 50人も
乗れないが、田村麻呂の家来が軍議をしたころは
もっと広かったことであろう。