自然観察ガイドブック曰山の自然 -007/031page
7 曰山の植物 呼ばれる湧泉がある。田沢の三匹獅子の一行 は、ここで実を浄め、神域へと入って行くの である。泉の周辺は、アズキナシ、アカシデ、 カスミザクラなどの小さな林があり、泉のま わりにはフキ、トリアシショウマ、ウマノミ ツバなど多くの草本類が成育している。
路は、ここからアカマツ植林の急斜面を登 って尾根にでる。路傍には、ママコナ、オミ
[茂原川口牧野組合の牧野] 約40頭の肉牛が放牧されている。かつての採 草地と異なり、外国種の牧草が栽培されている。ナエシ、オヤマノリンドウ、センブリ、ウツ ボグサ、アキノキリンソウなど、色とりどり の野草の花が咲く。
尾根にたどりつくと、北方の視界が急に開け る。ここに、天王様の硯石と呼ばれる丸い中 くぼみの岩がある。くぼみには天水が溜って いるが、不思議なことにこの水は渇れたこと