自然観察ガイドブック曰山の自然 -020/031page

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20 曰山(天王山)の植物

り道の水場よりは水量も豊かで、落葉の間に はイモリの姿も見られる。

 そこからはコナラ、リョウブ、アカマツ、 カラマツなどの混じる林が続くが、鳥影は案 外少なく、ヤマガラの鋭い声が二三度聞こえ て来ただけである。

 頂上からゆっくり歩いて30分位の所に比較 的広い草地がある。ススキやハギなどが疎生 し、アキノキリンソウ、ウメバチソウ、ネジ バナ、ナデシコ、ヤマハハコ、ワレモコウ、 アザミ類などが多く、明るい乾いた草原であ る。この草原は夏から初秋にかけては蝶類の

クジャクチョウ
クジャクチョウ

バッタの一種
バッタの一種

多い所で、各種の草花にはベニシジミ、ルリ シジミ、ヤマトシジミ、などシジミチョウ類、 タテハ類ではクジャクチョウ、ヒオドシチョ ウ、ルリタテハ、ミドリヒョウモン、オオウ ラギンスジヒョウモン、ウラギンヒョウモン など多数吸蜜に訪れている。

 この他アゲハチョウ、モンシロチョウ、モ ンキチョウなど平地の種類も入り乱れて飛ん でいる。時にはアサギマダラも仲間入りする。

 この草原にはトンボ類やコオロギ、バッタ、 カンタンなどの直翅類も多く、クヌギやクリ の樹幹にはノコギリクワガタ、ナミクワガタ、


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