大熊町民話シリーズ第2号 民話 野がみの里 - 052/056page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

目散に北向の部落にたどりつき倒れてしまいました。人々は何があったのか見当がつきません。気がついてから聞くと羽黒の主(ぬし)、大蛇だとわかりました。恐ろしいもの見たさにつつみに行きましたが何もいません。

人々は九十九沢のつつみでは小さいのでもっと大きいつつみをさがして行ったのだろうと話し合いました。

 

 《第二十七話》

  はなどり地蔵 (野上)

むかし。

野上字田中に如来寺というお寺がありました。その寺の門の近くに小さな石の地蔵さまがたっていました。

毎年五月になると百姓は忙しくなります。子どもたちは、はなどりをしなければなりません。馬はつかれると動かなくなります。あばれたりもします。こんな時どこからともなく男の子が来


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は大熊町に帰属します。
大熊町の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。