大熊町民話シリーズ第3号 民話 野上川 - 009/024page
ということで決着がつきません。
里人はこんなことどうでもいいことだ。通る度くらべてみればいいと。
このくらべ石も道路改修でいつの間にか姿を消してしまいました。ちなみに浪江から福島への国道にくらべ石という地名があります。《第七話》
うそつきじいさん
むかし。
野上の里にうそつき上手なじいさんがいました。でもじいさんは人を困らせるうそはつきません。だからみんなに大へん愛されました。
じいさんが魚つりしていると子どもたちがよってくる。
「じいさん、つれたあ。」
「ああ、ふご一杯。」