川内村民俗芸能のしおり -006/041page
られる。神楽には、神楽七芸といって、万歳、鳥刺し舞、錘旭舞、 和唐内など七種前後の余芸がつく。これは、風流踊りから語り物まで実に多彩である。
川内村には、現在、高田島、東郷地区の二ヵ所に獅子舞が伝えられている。 東郷地区神楽においては、大正六年、諏訪神杜杜殿改築遷宮式典にあたり、 安達郡杉沢村の神楽太夫飛田武助氏を招き、いわゆる神楽七芸の伝授を受げこれを奉納したが、 後年、この七芸は後継者がなく自然衰頽した。浦安の舞
紀元二六〇〇年記念として、上川内・下川内の両諏訪神杜に奉納された浦安の舞は、 それぞれ四区、七区の青年団などの管理として現在に至っている。
一〇歳から一二歳までの小学生四名の巫女が扇子、鈴・剣などの採物を持って、
「天地(あめつち)の神にぞ祈る朝なぎの海の如くに波立たぬ世を」
と今上天皇御製の平和を願う歌詞に合わせ、優雅な舞を奉納。
沿革・・・昭和十五年、上川内諏訪神杜の禰宣秋元善雄氏、上川内小学校教員井出トシ氏の二人を仙 台市に開催の、浦安の舞講習会に派遣受講させ爾後神杜の祭典に奉納することになったものである。浦安舞講習証写
証
福島県 秋元善雄
右者紀元二千六百年奉祝会制定二係ル浦安舞指導者タルコトヲ認定ス