川内村民俗芸能のしおり -008/041page
このほか、正月二日には悪魔払いと称し、地区内二戸二戸を回り、九月十六日には、 さっぺと坪ばれる厄払いの神楽が各戸の前で行われる。
管理と組織・・・普通の青年団とは違い、祭典を執行するために組織された 甲組青年団が管理運営にあたる。三五歳までの長男で構成され、団長、副団長、会計、 宮本を各一名ずつ置いた。
神楽の頭・衣装は、社務所で管理していたが、現在では集会所(生活改善セノター)で管理している。 「笠揃い」は秋祭りにだけ前日に、「笠抜き」は春秋とも八幡神杜の祭礼の夜に、いずれも宮本で行う。 笠抜きには、四、五〇歳の年輩者が舞う。
演目と衣装・・・踊り手、離子方も衣装は平服で、購子は獅子舞 に用いる杜壇に取り付げた太鼓方一名、笛二、三名、鉦一名である。
採物・用具・楽器など・・・獅子頭はケヤキ彫りの漆塗りで赤を 基調とし、眼と歯には金色、耳・鼻には黒色を配してある。頭の 後部は細く切った和紙で飾ってある。
芸能の構成と内容・・・秋の祭礼において、神輿渡御が二年に一 度下原から小塚までの区間において行われる。諏訪神杜境内にお いて、(1)四方固め、(2)幣舞、(3)矢車の順に踊られる。
(1)四方固め・・・獅子遣い二人が入り、前かぶりが手を広げな