川内村民俗芸能のしおり -009/041page
がら、さらに後かぶりが一段と獅子幕を高く上げながら 四方を清め舞う。
(2)幣舞・・・前かぶりの人が右手に幣束を持ち、 一人で三角に舞う。
(3)矢車・・・前かぶりの人が鈴を右手に、幣束を 左手に持ちかえて四方固めと同じく二人で舞う。この時、 後かぶりの人は、獅子幕の巻きつけたものを持つ。
由来と沿革・・・伝えられた時代など明らかでない。獅 子頭は現在で二代目であり、大正三、四年頃、衣装を新調したという。(秋元マサ氏・八七歳の話)
東郷神楽
名称と所在地・・・上川内に鎮座する諏訪神杜に奉納される神楽で、「神楽舞」「長獅子」 などと呼ばれる。
行われる時期と場所・・・諏訪神杜の春秋の例祭に境内で奉納される祭礼は、 かつて旧暦四月七日と同七月二十七日であったが、現在は新暦五月五日と同九月十五日である。
秋祭りには、おさがりと称し、諏訪神杜から農協までの区間を、天狗を先頭に宮司、西郷獅子、御旗、 神輿、東郷神楽、巫女、御弓・・の順に行進を行う。
九月十六日には、「村まわり」と称して東郷全域を青年総出で各戸をまわり、 神楽を奉して悪魔払いを行う。