川内村民俗芸能のしおり -013/041page

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それぞれ「局田島獅子」「西郷獅子」「西山獅子」「町獅子」として継承されている。

高田島獅子
 名称と所在地・・・高田島地区は、川内村西端・大滝根山の麓にあって、大字上川内に属し、 約一二〇戸からなる。獅子舞は、その地名から「高田島獅子」、または「高田島獅子舞」と呼んでいる。 舞は、「案山子がかり」である。

 行われる時期と場所・・・高田島の鎮守で字前谷地鎮座の諏訪神社と糠馬喰八幡神社の春秋の 例祭に奉納される。かつて、春は旧暦四月七日が諏訪神社、翌八日が八幡神社、秋は旧暦七月七日が 諏訪神社、翌八日が八幡神社であったが、昭和四十五年からそれぞれ春は新暦五月五日と六日、 秋は同八月十四日と十五日になり、さらに昭和五十六年から五月五日と九月十五日に、 諏訪神社と八幡神社の祭礼に獅子舞が奉納される。

 管理と組織・・・戦前までは青年団によっていて、団には地区の男子は全員加入の義務があったが、以後 は有志による「甲組青年団」が引き継いでいる。同団は義務教育を終了してから加入し、 三五歳で退く、役員には団長、副団長、会計、記録各一名、幹事を七地区から各一名の七名、 監査を三名置いている。
 宿を宮本といい、戦前までは神社のすぐ前の同じ前谷地の一〇戸が二年を任期として順番制でつとめ た。戦後は、社務所で行っていたが、現在は集会所(生活改善センター)をあてている。
 練習は年末から正月にかけての農閑期に約一ヶ月間、宮本としている集会所で行っている。師匠には年 輩者を依頼する。


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