川内村民俗芸能のしおり -015/041page
一四センチメートルである。
芸能の構成と内容・・・道笛につれて急な階段を登り諏訪神社境内の舞い庭にあがり、 左から右へと三回、宮参りといって行列が回る。この間の笛は、岡崎の道笛、あるいは 道中笛ともいわれる。
この舞は、両手を広げた姿をとることが多いため、その姿から「案山子がかり」と呼ばれ、 各々の種目名は忘れられ、舞も多少簡略化されている。(1)社殿に向かって左から太郎・雌獅子・次郎と横に並んで立つ。まず、前垂れを 上げて顔を出し、左を向いて腹太鼓を打つ。
(2)「出は」にあたる。これより前垂れをおろして本舞となる。やや腰を下げ、 太郎・雌獅子・次郎の順で一列になり四方をまわる。もどって横に並んで社殿を向き、 激しく足を踏みながら頭を振る。次に、両手を広げて前進し、寄って向き合い、 太鼓を打っては足で蹴ってもどる。さらに横に並んで一緒に前進し、一気に跳んでもどる。
(3)「山がかり」にあたる。中間に立つ雌獅子が太郎に近づいて膝を曲げ、次に、 次郎に近づいて膝を曲げる。続いて雌獅子は左前、正面、右前の順で進み出てはもどる。 その後、三匹一緒に進み出ては寄って向きあい、太郎を打っては足を蹴ってもどる。 次に、雌獅子と太郎が位置を交換して次郎が、さらに続いて太郎が同様に舞う。 最後に太郎、雌獅子、次郎の順に一列に並んで舞庭を大きくまわる。
(4)「踊り」といっているが、三地区のものの「歌」にあたる。 岡崎の曲にたって、太郎、次郎の間の少し後に雌獅子が位置してともに両膝をつけて歌になる。