川内村民俗芸能のしおり -016/041page

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文字 参り来てよこれのお庭を見申せば黄金小砂をそよとふかせてそよとふかせて

 この間太鼓を打っては両手と頭を左右交互に大きく振る。次に、太鼓を連打しながら頭を 小きざみに振る。続いて立って二首目の歌になる。

文字 参り来てよこれの御本杜見中せぼ黄金金ぶち花で輝く花で輝く

 この間太鼓を打っては左右交互に片足を上げ、両手は足と反対の方向に上げる。次に、太鼓を連打しな がら頭を小きざみに振る。三匹一緒に左と右に移動してもどり、腰をやや下げて両手を広げ、その場で一 回りする。次に前に進み出ては寄って向きあい、太鼓を打って足を蹴り、もどって両手を広げてまわる。

(5)「雌獅子うばい」である。三匹が横に並び、両手を振りながら三回前進してはもどる。 次に、太郎と次郎が向きあって争うように舞う。ついに次郎が倒れて両手両膝をつく。 太郎はその後に立って両手を広げ、次郎を襲うかのような振りで舞う。次郎は立ち上がって 太郎に近づくが、追われて一匹離れて舞う。 このあと、三匹が寄って向きあい、足を交互に蹴って舞ってから、太郎、雌獅子、次郎の順で一列にた り、内側と外側を交互に向きながら舞庭を一まわりして、元の位置にもどって正面を向いて終わる。
 最後に、境内の端に行って大滝根山頂の通称、"権現様"を拝する。

神杜以外で舞う時の歌詞

文字 奥山の紅葉ふみ分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき

文字 春は花夏はたちばな秋は菊いつも絶えせぬ裏の花山裏の花山

由来と沿革・・・伝来については明らかではないが、獅子太鼓に寛政元年(一七八九)とある。 舞の形態か


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