川内村民俗芸能のしおり -019/041page
芸能の構成と内容・・・宿から神杜までの道中は「道笛」という道中囃子を奏する。 境内に入ると、「宮参り」で社殿に向かって左から三回まわる。この後本舞となり、 (1)舞出し、(2)草食い、(3)けんか獅子の三種からなる。
(1)舞出し・・・社殿に向かって一列に並び、両手を広げて上体を前に倒し左右を見上げる。 太郎を先頭に縦一列に並び、舞庭を四角にまわりたがら、社前でも同じく両手を広げて 上体を倒し左右を見上げる(二周する)。
もどると横に並んだままで一緒に進み出て、跳び上がっては太鼓を打ち、両手を頭にあててさがる。 続いて、三匹は中央に寄って向きあい、足を交互に摺るように後に蹴り、さらに寄って 跳び上がって太鼓を打つ。元の位置にもどって向きをかえ、やはり足を後に蹴る。 (これより雌獅子が中心になる)。雌獅子は右膝を着いて上体を前に倒し両手を広げて 頭を左右に向ける。立って右手を横に伸ばし、左手を頭にあてて太郎に近づき、 太郎も一緒に両膝を少し曲げる。手をかえて次郎に近づき、次郎も一緒に両膝を曲げる。次 に、三匹一緒に両手を広げ、雌獅子は特に大股で左前、右前、左前、右前と向きをかえながら 進み出てはもどる。さらに先と同じく、中央で向きあって足を交互に後を蹴り、 さらに寄って跳び上がっては太鼓を打ってもどる。
雌獅子の舞が終わると次郎獅子の舞になり、終わって太郎獅子が舞う。
太郎が舞い終わると、三匹が寄って向きあい、足を交互に後に蹴りさらに寄って跳び上がってはもど る。一列になって両手を広げ、舞庭を四角に二回まわりながら各四方で跳び上がって太鼓を打つ。