川内村民俗芸能のしおり -020/041page

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(2)草食い・・・横に並んで座り、歌につれて両手を左右に交互に振っては、 両手を頭にあてて上を向き、太鼓を打つ。

文字 山雀が山に迷いて里に出る時これのお庭に羽根を休める

文字 奥山のもみぢふみ分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき

 歌の初句と二句のあとの合間には、太鼓を連打する。三句目に入ると三匹は立ち、太鼓を 打ちながら左右を交互に向いて前進し、左右を向きながら足を交互に蹴り、両手を頭にあてて 上を見ながらもどる。続いて、三匹寄って左と右に移動する。さらに、一列になって両手を広げ、 舞庭を一回まわりながら四方で跳び上がっては太鼓を打つ。

(3)けんか獅子・・・雌獅子うばいで、「きり合い」とか「かみ合い」ともいう。
 太郎と次郎が向きあって左右に移動し、両端で一回跳び上がる。さらに両手を頭にあて左右に移動し、 両端で今度は二回跳び上がる。中央で背合せになって交互に片手を斜上に伸ばし、またも左右に移動して 両端で跳び上がり、中央にもどって向きあい、互いに相手をたたくように左右の手を交互に一回ずつ振り おろす。
 続いて、次郎は太郎をたたき、太郎は倒れて両手両膝をつく。次郎は倒れた太郎を左右から寄って追 う。さらに、次郎は雌獅子と向きあう。この間、太郎は頭を後にまわして次郎の様子をうかがう。やがて 太郎は立って左右に移動し、再び次郎と向きあう。
 これより先と全く同じに争い、今度は次郎が倒れ太郎は同様に次郎を追う。やがて次郎は立って太郎と


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