川内村民俗芸能のしおり -022/041page
また、次郎獅子の左耳わきの朱書きに「延宝三歳卯八月求之」、右耳わきには 「楢葉郡上川内村」とあり、さらに、
という文書が残されている。この際朱書きは消さないで残している。
御頭彩光寄進 秋元 宇右ヱ門
遠藤 惣右ヱ門
享保元辛酉七月吉日
御領代官松下内匠様御支配所
これらのことから、延宝三年(一六七五)には確かに獅子頭は西郷に 伝えられ、元禄四年には舞が伝授されていたことがわかる。西山獅子
名称と所在地・・・西山地区は同村大字下川内に属し、木戸川に沿っ た一〇〇戸程の集落である。当地の獅子舞も、その地名をとって「西 山獅子」という。舞は「庭がかり」と「山がかり」の二種類を伝えており、 いわば家元のような誇りを持っている。
行われる時期と場所・・・字坂シ内鎮座の諏訪神社の春秋の例祭に、 境内で奉納される。祭日はかって、春は旧暦四月七日、秋は同七月二 十七日であったが、昭和四十五年からそれぞれ新暦五月五日と同九月