川内村民俗芸能のしおり -025/041page
<庭がかり>・・・(1)出は、(2)きり、(3)弓、(4)きり、(5)歌、(6)岡崎、 (7)雌獅子かくし、(8)岡崎、(9)入りは
<山がかり>・・・(1)出は、(2)きり、(3)山がかり、(4)きり、(5)歌、(6)岡崎、 (7)雌獅子かくし、(8)岡崎、(9)入りは次に「庭がかり」の振りの詳細を述べる。
(1)出は・・・太鹿、雌獅子、後鹿の順で横に並ぶ。腹太鼓を打っては右の手足を右に伸ばし、左手 を頭にあててやや腰を下げ、さらに打っては後を向き、先と反対に左の手足を左に伸ばし、右手は頭にあ てて腰を下げる。これを繰り返しながら舞庭を大きくまわる。もどって立ち、両手を頭のわきでまわして 終わる。
(2)きり・・・頭を左右に早く振りながら、三匹並んで右に進み、続いて、今度はゆっくり振りなが らもどる。頭のわきで両手をまわして終わる。
(3)弓・・・弓を二ちょう持ち出して、太鹿と後鹿の二匹ずつくぐる舞である。まず、太鹿が正面にある一方の弓に近づいて、両手で弓と糸を持ち、二回頭を突き出すようにして縦に 振る。一且もどって再び弓を持ち、同じく二回振る。さらにもどって三回目にはすぐくぐり抜ける。続い て後鹿も太鹿と全く同様に二回弓を持って頭を振り、三回目にくぐり抜ける。この時、同時に太鹿は他方 の弓をくぐり抜け、続いて後鹿も他方の弓をくぐり抜ける。雌獅子は終始同じ位置で舞っている。三匹が 横に揃ったところで腹太鼓を打っては、左手を頭にあてて、左を前に伸ばして上体を二回前に倒す。次 に、それぞれ各自の位置で右まわりにまわり、正面を向いて片方の手足を交互に伸ぼして腰を下げること