川内村民俗芸能のしおり -027/041page

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く振りながら前進する。以下、歌の間には太鼓の胴を指先で打ち、頭を振りながら後退し、各句の間には 太鼓を連打して前進する。歌の間笛は休み、囃子は太鼓だけとなる。歌が終わると、右手はあごの下に、 左手は腰にあて頭を大きく上下に振りながら三匹寄って右に跳んで進む。次に、左右の手を交代して同じ く跳びながら左に進んでもどる。さらに手をかえて右に進む。

(6)岡崎・・・太鹿、雌獅子、後鹿の順に並んで、太鼓を打っては前に大きく跳び、両手を広げて体 を左右に振ることを繰り返しながら舞庭を大きくまわる。元の位置に帰って横に並び、片方の手足を交互 に伸ばして腰を下げる所作を繰り返し、両手を頭のわきでまわして終わる。

(7)雌獅子かくし・・・腹太鼓を打って大きく跳び上がってから、両手を広げて体を左右ゆらし ながら舞庭をまわる。太鹿と後鹿は、向き合って両手を広げて二回跳び上がる。さらに、 右手を伸ばし、互いに相手を突くように体を前に倒す。左手を伸ばして同じく突くと、 そのまま前かがみで太鹿が後鹿を押す。後鹿が押し返してもどると、太鹿は倒れて両手両膝をつく。 後鹿はその後で、片方の手足を伸ばして腰を下げる所作を繰り返す。やがて、下がって 雌獅子と向きあい、共に舞う。太鹿は恐る恐る後を振り向き、ついに立つ。再び正面と背を 交互に向げながら八回ずつ舞い、同じく争ってまたも太鹿が倒れる。以下、全 く同様にして後鹿も二回倒れ、最後に元の位置にもどって三匹が横に並んで終わる。

(8)岡崎・・・「(6)岡崎」と同じ。

(9)入りは・・・片方の手足を交互に伸ばして腰を下げる所作を繰り返した後、 大きく跳んでは同じく片方の手足を交互に伸ばすことを繰り返し、舞庭を大きくまわる。 もどって横に並んで初めと同じく舞っ


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