川内村民俗芸能のしおり -033/041page
囃子方の太鼓は、直径二六センチメートル、胴長三〇センチメートルの締太鼓で横に置いて両面を打 つ。
芸能の構成と内容・・・この舞は「山がかり」といい、「西山獅子」と同じく次の種目からなる。
(1)出は、(2)きり、(3)山がかり、(4)きり、(5)歌、(6)岡崎、(7)雌獅子かくし、 (8)岡崎、(9)入りはこれらのうち「(3)山がかり」以外は、すべて「西山獅子」の 「庭がかり」の該当種目とほぼ同じてあるので、 「(3)山がかり」のみ紹介する。
(3)山がかり・・・雌獅子を中にして立ち、頭を左右に振る。次に雌獅子が右足だけを踏み出して 左前に進み、中腰で片方の手足を交互に伸ばしながら摺り足でもどる。さらに今度は、左足だけ を踏み出して右前に進み、同じく摺り足でもどる。これを三回繰り返す。
続いて、雌獅子と次郎が位置を交換して次郎が中に立ち、次郎は雌獅子と全く同じに舞う。 次郎が終わると、次郎と太郎は位置を交換し、太郎もまた同様に舞う。さらに続いて三匹が一緒に 両手を広げた「鳥ぱね」の姿で前に進み出て座り、両膝をついて摺りながらもどる。 元の位置に帰ったところで雌獅子が中央に移って終わる。(5)歌について
社前で奉納の時