川内村民俗芸能のしおり -037/041page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

ろさうておれにてき、我がとのの兵衛佑は尺八論てうたれた

百野  吉田 久次(花押)

  午ノ七月□日
 これらのことから、元禄三年(一六九〇)には舞が伝授されていたことがわかる。 元禄三年の記録は、舞が伝えられたことを示すものとしては県内最古の資料である。

川内甚句

 七月十六日、天山文庫前で開催される天山祭りの会場で、また九月十五日に行われる 諏訪神杜の祭礼に川内村全般で踊られるもので川内甚句は、いわゆる盆踊り形式である。

1 ドントドントと鳴るせはどこだ あれは深山の滝のおと
2 今年しゃ豊年だよ 穂に穂が咲いて道の小草にも米がなる
3 道の小草に米なる時は 山の木かやに金がなる
4 おらが川内自慢じゃないが 山にこ金の花が咲く
5 踊り踊るならしなよく見よく しなのよい娘(こ)を嫁にとる
6 踊りそろたのになぜ唄きらす うたでかためたこのおどり
7 やぐら太この音だときけば ねむい目もあく気も勇む
8 ねてもねむたい十六七は 朝の朝草夢で刈る
9 若いときゃ二度ない皆様方よ 少し大目に見ておくれ


[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

掲載情報の著作権は川内村に帰属します。
川内村の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。