わたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料 - 101/110page

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○ 四日  棚おろし  げんざん

 神棚にお茶やご飯を供えたあと、お供えの餅などをおろす。
 嫁や婿は年始の挨拶に鏡餅を持参して実家を訪問する。また親戚、知人、上司など年始挨拶交流はこの日から始まる。
 結婚して始めての正月には嫁婿は実家と親戚に挨拶訪問する。(げんざん)(廃絶、簡略化)

○ 六日山入り

 山仕事始めの日、薪木を切る。おさご(米)か餅を切り株に供える。夜はとろろ飯を食べることもある。(廃絶)

○ 七日  七草  七日粥

 前日に採っておいた七草―せり、なづな、こぎょう、はこべ、ほとけのざ、すずな、すずしろ―を年男は朝早く「ななくさなづな、とうどのとりがわたらぬさきにストトントン」と唱えながらきざみ、粥をつくり神棚に供え、朝食とする。

 今は七草を準備する家は稀で大部分の家はまぜご飯である。

○ 八日  おようかさま

 あづきご飯を神棚に供える。(廃絶) この日は「ようかやま」と云い山に入るのを避けた。

○ 十一日  田の神さま  農初(のうそ)め  鍬入(くわい)れ

 年男は朝早く種籾俵に供えた正月飾りとおさごと餅を入れた枡と鍬を持って「ミサギ ミサギ」と呼びながら田にゆき、正月飾りを立てて、おさごと餅を半紙にのせて供える。(大部分は廃絶)

○ 十四日  こどし  小正月  までとしとり

 小正月の餅を搗く。大としの半分位の餅を搗く。農繁期の間食(小中飯・こじはん)にするくさ餅や凍餅(しみもち)を搗く農家もあった。

 小正月の餅はのし餅にして賽の目に切り、用意したみずの木の枝に、稲穂と言って花が咲いたように着ける。それを神棚や大黒柱などに飾る。(廃絶)


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