わたしたちの郷土楢葉町 楢葉町小学校社会科教師用資料 - 103/110page
2月
○ 節分 豆まき としとり(その年によって3日の日と4日に当る年がある)
夕方鰯の頭を萱ん棒に刺しつばをつけながら焼いて、神棚、仏だん、氏神さま、住宅や建物の入口に差す。炒った大豆を神棚に供えておき夕方になって年男か戸主が家の中と外廻りを大声で、「福は内 鬼は外」と3回ずつ叫びながら豆をまく。家族のものは目をつむって年の数だけ豆を拾って皮をむかないで食べる。皮をむいて食べると死んでから石の皮をむかされる。
豆占い。拾った豆を12個選んで、いろりで焼き、白・黒の焼き具合でその月や年の運勢を占う。
(鰯の変わりに、ひいらぎの葉を萱ん棒に刺す家や地域がある)○ 初午 はつうま (2月初めの午(うま)の日)
この日は稲荷さまの祭日で、あづきご飯やまぜご飯を油揚げ卵などを添えて供えお詣りする。稲荷神社は五穀豊穣、商売繁昌の神様で、信仰の厚い人は幟りや小旗を奉納する。
初午が早くくる年は火事が多いといわれ、わらで作った馬人形を屋根にあげる風習がある。
3月
○ 三日 桃の節句 ひな祭り
ひなだんを座敷に作ってひな人形を飾り、紅・白・青のふくで餅やひし餅を供えて女の子をお祝いする。
雛 人 形
初節句。女の子が生まれて始めて迎える節句で盛大にお祝いする。
七段 屏 風
犬張子 ぼんぼり 内裏雛男雛 桃花酒 内裏雛女雛 ぼんぼり 犬張子 六段 行器(はかい) 3人宮女 高杯(たかつき) 3人宮女 高杯 3人宮女 行器 五段 五人ばやし(右から太鼓 大鼓(おおかわ) 小鼓(こつつみ) 笛 謡うたい) 四段 隨身 飯櫃(めしびつ) お膳 お膳 湯桶(ゆとう) 隨身 三段 衛士(えじ) 菱台(ひしだい) 衛士 菱台 衛士 二段 重箱 貝桶(かいおけ) 貝桶 鏡台 針箱 挟箱(はさみばこ) 長持 挟箱 簟笥 一段橘(たちばな) 御所車 御駕籠 桜