いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-04/40page

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8 研究の方法
(1) 授業研究を中心にして実践的に取り組むとともに,発展的・継続的な研究を行う。
(2) 児童が望ましい方向に変容するように,日常の活動実践を大切にして,記録の累積に努める。
(3) 調査資料,環境構成などの研究部や,学年・ブロックの研究の場を設け,組織的に研究を進める。
(4) 各種研究会への参加など,他校の研究実践の成果を研究に取り入れる。
2 研究の実際
1 授業の在り方の改善・工夫のための実践
(1) 具体的な操作活動を通して,自ら,課題追究することを目指した授業(第1学年)
 (1) 授業のねらい(研究の見通しとの関連)
授業研究では,最初に,研究の見通しの「自力解決力の向上を図るにはどうすれば良いか」という内容を取り上げた。これは,「高まり合う活動」が成立し,充実するためには,一人一人の児童の自力解決力が前提であり,研究の最も重要な部分と考えられるからである。
見通しでは,自力解決の手段として,既習事項の習熟と具体的な操作を挙げているが,今回は1年生の授業であるため,主に具体物の操作を行う活動によって,一人一人の児童が課題に対する自分の考えを持てることをねらいとした。
 (2) 単元名 たしざん―2 (本時 4/16)
 (3) 本時の目標 1位数 (6以下)+1位数で繰り上がりのある計算の仕方を考える
 (4) 指導過程(解決する段階の前半部分を中心に)
段階 学習活動・内容 時間 ・指導上の留意点 ※テーマに迫る手立て
つかむ 1 4+8になる問題を読み,本時の課題をつかむ。
4+8のけいさんのしかたをかんがえよう
5 ・問題解決に必要な数値や言葉にアンダーラインを引かせ,何を求めるかを明確にする。
※問題には,児童が拾ったくるみを用いることにより,学習への意欲付けを図るとともに,解決場面での具体物としても使う。
解決する 2 自分の考えで解決する。
(1)半具体物を使って考える
 (1) ブロックを並べて数える
 (2) 8を6と2に分けて10を作る
 (3) 4を2と2に分けて10を作る
(2)念頭操作で考える
3 自分の考えを発表する。
30 ※児童が持っているブロックを具体物として活用することで,目と手を使って考えたり,自分の考えを表したりさせる。
・1つの方法に気付いた児童には,別な解決方法も考えさせる。
※自分の考えが持てない児童には,問題で示したくるみと卵パックにより.10のまとまりを意識させる。また,前時の9+4の計算を思い出させる。
・ブロックや数式で自分の考えを表し,代表児童の考えを基に,ネームプレートを使って発表する。


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