いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-05/40page

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まとめる 4 4+8の計算方法をまとめる。
(1) 8を6と2に分けて
(2) 4を2と2に分けて
10のまとまりを作って計算する。
5 ※2つの方法とも,ブロックを使って視覚的に10のまとまりを捉えさせてから,数式によりまとめる。
・前時までの学習と合わせて,繰り上がりのある足し算の仕方をまとめさせる。
深める 5 類似の問題を解決する 5 ※念頭操作で解決できない児童には,ブロックを使わせる。問題のプリントには,ブロックの図を示して,考え方を記入させて定着の程度を把握する。

 (5) 授業の考察
解決する段階で具体物を使用したことは,児童にとって実際に手を使い,物を動かす活動を通して考えられたため,有効な手段だった。また,自分の考え方が視覚を通してはっきり分かったり,考えを表し易かったりした面は,まとめの段階で役に立った。さらに,課題をつかむ段階でも,児童に身近な具体物を見せながら,課題を提示したことは,課題に対する意欲と理解を高めるのに効果があった。このように.主として下学年の児童に,課題を自力解決させる場合,具体物や具体的な操作活動を基にして取り組ませることが,主体的な学習や内容の理解に結び付くと考えられる。
反省点としては,下位の児童に多く見られたが,自分がしている操作活動の意味が理解できない場合の対応が挙げられる。操作活動を「数理的な処理のよさ」につなげるためにも,ねらいを明確にして,目的を理解させ,何のための操作なのかを常に自分で考えられるようにする必要がある。数との比較や数式への発展などが,操作活動に意味を持たせると思われるので,児童の実態に応じて,念頭操作へ高めていくような指導・援助が求められる。
(2) 既習事項を生かして,自ら,課題追究することを目指した授業(第4学年)
 (1) 授業のねらい(研究の見通しとの関連)
操作活動による課題解決と同様に,「高まり合う活動」のためには,児童が既習事項を基にして自力解決できることが前提となる。また,既習事項を生かした課題の解決は,それまでの学習で得た知識や技能を「生きて働く」力として活用することでもあり,研究内容に直接結び付いている。
しかし,児童の実態を考えた場合,既習の内容は覚えていても,どの既習事項をいつ,どのように活用したら良いかが分からず,課題の解決につながらないことが多い。
従って,一人一人の児童が,自分の持っている既習の知識や技能を十分に活用して,主体的に課題の解決に取り組めるようにするための,個に応じた効果的な指導や援助の在り方が,今回の授業のねらいとなる。
 (2) 単元名 面積 (本時 9/15)
 (3) 本時の目標 複合図形の面積の求め方を考える
 (4) 指導過程(解決する段階の前半部分を中心に)
写真

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