いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-06/40page

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段階 学習活動・内容 時間 ・指導上の留意点 ※テーマに迫る手立て
つかむ 1 本時の学習内容を理解する。 5 ※長方形や正方形との形の違いを明確に捉えさせることで,既習事項との関連に気付かせる。
  (複合) 図形の面積の求め方を考える   ※求め方の見通しを発表できる児童がいた場合には簡単に説明させて,見通しが持てない児童に対して方向付けを与える。
  2 求め方の見通しを持つ。    
       
解決する 3 面積の求め方を考える。 25 ※事前テストから,児童の課題に対する反応を予想しておき,特に個別指導を必要とする児童を中心に,ヒントカードなどを使って指導や援助を行う。
  ・1cm2の正方形の数で   ・紙を切って考えるなど操作的な活動も取り入れる。
   ・2つの長方形に分けて   ※自分の考えが持てない児童には,コンピュータに、よって考え方の方向を示す。
   ・3つの長方形に分けて   ・面積が求められたら,他の求め方を考えさせる。
   ・大きな長方形から,小さな長方形を切り取って   ・隣の子とのペア学習から,自分と相手の面積の求め方の共通点や相違点に気付く。
  4 面積の求め方を発表する    
   ・隣の子への自分の考えの伝達    
まとめる 5 面積の求め方をまとめる。 10 ・異なった考えを選び,代表の児童に求め方を説明させるが,内容を十分に定着させるため,必要に応じて補足説明を加える。
  (複合) 図形の面積は,長方形の面積の和や差で求められる   ・いくつかの求め方に共通している考え方を基にし課題に対するまとめをする。
深める 6 類似の問題を解く。   ・問題は課題と同じ程度の内容と,やや程度の高い内容の2つを用意して,選択させて解かせる。
   ・長方形の和による解決 5  
   ・長方形の差による解決    

 (5) 授業の考察
課題を自分で解決させるため,指導や援助を効果的・効率的に行うには,授業以前の段階で計画的な取り組みをする必要がある。本時の授業では,既習事項を生かすという視点から,一人一人の児童の課題への反応をより正確に把握して,つまずきに対する適切な手立てを持つことに努めた。
例えば,解決に必要なレディネスの定着の程度について,単元や領域の流れの分析を基に,2学年の「かけ算」の内容まで含めて,広い範囲から多角的に調べた。そして,レディネスが不十分な児童には,課題解決の基礎基本となる内容の習熟を図った。また,事前テストを課題と類似の内容にすること,実施時期を本時の課題解決に必要な学習の後にすることなども試みた。
これらの取り組みから,授業では.児童の課題に対する考え方やつまずきに合わせてヒントカードを作成したので,既習事項を生かした適切な援助をすることができた。また,直接的な働きかけを必要とする児童が予測できるため,机間指導による個別の対応に役立った。さらに,指導する内


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