いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-07/40page

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容が似ている場合,複数の児童を意図的に集め,効率良く解決の方向を示すことにも生かせた。
本時の授業では,このような事前の実態把握とその対応により,ほとんどの児童が既習事項を生かした自力解決が図れたばかりでなく,課題を解決する時間を短縮することもできた。ただ,一部の児童は考えの方向が見付けられなかったため,解決方法を示したコンピュータのシュミレーションを見せて,「自分の考えを持つ」ことができるようにした。
(3) 課題に対する自分の考えを,グループの中で発表することを目指した授業(第2学年)
 (1) 授業のねらい(研究の見通しとの関連)
互いに高まり合う活動が成立するためには,一人一人の児童が自分の考えを持っていることと,お互いに相手の考えを知っている必要がある。今回の授業では.具体物を使った操作活動や,既習事項の習熟と活用を基にした自力解決から,児童が課題に対する自分の考えを持っていることを前提にして,それを発表し合い,お互いの考えの相違点や共通点に気付くことを目標にした。
授業では,自分の考えを持つことはできても,分かり易く話すことに慣れていない児童が多い実態を踏まえ,見通しの「個を生かすような学習形態の工夫」としてグループ学習を取り上げ,小集団の中で活動の充実が図れるようにした。
また,2年生の授業ではあるが,数理的な処理のよさを味わうことや,高まり合う活動に結び付く必要性から,単なる発表に終わらないように,考えを話したり,聞いたりする視点を明確に持たせるための指導や援助の在り方を深めることもねらいとした。
 (2) 単元名 1000までの数 (本時 1/12)
 (3) 本時の目標 100より大きな数を工夫して数える
 (4) 指導過程(解決する段階の後半部分を中心に)
                       
段階 学習活動・内容 時間 ・指導上の留意点 ※テーマに迫る手立て
つかむ 1 絵を見て,本時の課題を持つ。 5 ・多数の動物の絵をOHPで映すことにより.数える意欲を高め.課題を短時間で理解させる。
  百より大きい数をくふうして数える   ・数の予想をさせることから,大きな数を効率良く数える方法の見通しを持たせる。
解決する 2 自分の方法で動物を数える。 10 ※数えた結果だけでなく,どのようにして数えたか説明できるようにすることを確認する。
  3 数えた結果と数え方を発表し合って.比較する。 10 ※一斉学習から,グループ学習の形態に移動する。
   ・1つずつ数える   ※発表のパターンなどを示したプリントに記入させることで,内容を比較し易いように焦点化する。
   ・2または5とびで数える   ※発表に抵抗がある児童には,自分の数え方を絵図で表して見せたり,グループの児童の問いに答えることで考え方を伝えたりするように援助する。
   ・10のまとまりで数える   ※自分と他の子との数え方の相違点の有無を明確にさせる。
   ・100のまとまりで数える    

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