いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-08/40page

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まとめる 4 数え方のまとめをする。 10 ・課題の絵を示して,いろいろな数え方を取り上げ,工夫された数え方を全体で見付ける。
   ・3位数の構成と命数法   ・数のまとまりを基にして,200より大きい数の表し方と読み方を理解させる。
深める 5 類似の問題を解決する。 10 ・身近な具体物を,数のまとまりに気を付けて,グループで協力して数えることを通して,学習内容の定着を図る。
   ・学習内容の確認と定着    
 (5) 授業の考察
グループ学習の形態により,一人一人の児童に考えを発表する場を保障したことは,授業に対する自分の存在感を持てたためか,話す,聞くなどの態度も身に付き,活動への積極的な取り組みにつながった。また分かり易く伝えようとすることが,表現力の向上だけでなく,自分の考え方の確認にも役立った。
それぞれの発表を,グループの中での考え方の比較に結び付けるために,発表の仕方のパターンを示したプリントに書かせてから話すようにしたことは,数え方の共通点や相違点が分かり易く,児童にとって話したり,聞いたりする視点を明確に持つのに有効だった。特に低学年では,発表への安心感を持たせることからも,プリントヘの記入は必要である。
学級全体でまとめる段階でも,グループ学習により自分以外の考え方をある程度知っているので数え方の工夫やより良い方法について再確認して,理解できた児童が多かった。
写真
(4) 互いに高まり合う活動を通して,自分の考えを見直すことを目指した授業(第5学年)
 (1) 授業のねらい(研究の見通しとの関連)
操作活動や既習事項から自分の考えを持つことと,考えを分かり易く発表し合い,違いに気付くことを基に,グループの中で出されたいくつかの考え方の比較を通して,一人一人の児童に,課題に対するより良い考え方を持てるようにすることが,この授業のねらいである。
児童の実態から,異なった考えの比較をする場合,考えの一部を別な考えに取り入れて,より良い考え方に修正していくのは難しく,複数の考えから1つの考えを選ぶような話し合いになる。この選び方が「数理的な処理のよさ」に結び付くため,比較の基準を課題のねらいに応じて理解させる必要がある。また,考え方の不十分な部分を指摘して否定的に選んでいくのではなく,それぞれの考えを受け入れるような話し合いの態度も身に付けさせなければならない。さらに「まとめる」時間を十分に得るために,授業をT.T.方式にして,特に「解決する」段階において,個々の天童やグループヘの指導・援助が短い時間で適切に行えるようにした。?
 (2) 単元名 四角形と三角形の面積 (本時 5/16)
 (3) 本時の目標 三角形の面積の求め方を考える

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