いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-11/40page

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いわき市立上遠野小学校
1 研究計画
1 研究主題
一人一人のよさや可能性を生かし,基礎・基本を身につけ,豊かに表現できる子供の育成
―物語文の指導に着目して―
2 主題・副主題の設定の理由
(1) 今日的課題から
現在の学校教育に求められるものとして,変化の激しい社会に主体的に対応し,心豊かでたくましく生きる力があげられる。また,新しい学力観のもとに,学習の基礎・基本を学力の向上を図る必要がある。特に,「表現力」においては,国語科として総合的な力の向上が必要不可欠であり,本校の研究の中心に位置づけ,研修をすることが大切であると考えられる。
(2) 本校の教育目標の手立てとして
本校では,「知」「徳」「体」と調和のとれた人間を目指している本校の目標を具現化するために,児童一人一人の高まりを自覚して,ひいては実践力へと導くことが重要であり,自己表現力の育成を大切にしていきたいと考えている。そこで,児童の育成にあたり,学校課題研究として本研究を位置づけた。
(3) 児童の実態から
 1) 低学年では,個人差が大きい。発育段階を考慮しても,「読む」「書く」といった基本的な事項の確かな定着を図ることを第一とした。基本的な事項の高まりとともに,「話す」「書く」という表現まで目指したいと考えている。
 2) 中学年では,個人差が大きく,上位児と下位児の差が激しい。個人差をなくすために,「正しく読む」ことが不可欠であり,「正しく書く」段階へと指導を試みた。表現力を養うためにも「読解力」の育成を重視している。
 3) 高学年では,語彙力の低迷から一人一人の言語事項を高めることが表現力の向上へとつながると考えた。平成9年度実施した学力テストの結果からも言語の領域が著しく劣り,児童の学習意欲を図りつつ,教材文等の「正しい読み取り」を再度研修の中心に据え,さらなる発展として自分の思いや考えを表現できるまでに高めたい。
3 研究仮説
言葉や文に着目した読み取りを重ねていくことにより,一つ一つの表現に目を向けるるようになり,自分なりの思いや考えを進んで表現できるであろう。
4 めざす児童像
(1) 自分のよさや可能性をもって,意欲欲的に活動する子供
(2) 自分なりの方法や工夫で,豊かに表現する子供
(3) 友達のよさを認め,協力しあって活動する子供
5 研究内容・方法
授業研究は,ブロックを中心として研究を推進し,全体会で共通を図り,研究を深めていく。
(1) 教材の研究・指導方法
 1) 学習計画の工夫
  ア 物語文における基礎的・基本的な内容を重視した単元計画作り
  イ 初発の感想の効果的な活用
  ウ 終末段階では,自分なりの物語文に対する感想のまとめの時間の確保・発表
  工 一人読みの時間の確保


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