いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-15/40page
(4) 単元名 ◎ 本はともだち「ずうっと、ずっと、大すきだよ」
(5) テーマとの関連
本教材では,「大きなかぶ」で学んだ筋の展開のとらえ方,「くじらぐも」で学んだ人物の気持ちや場面の様子のとらえ方などを思い出させ,それを生かしてエルフの子犬の時から死に至るまでの様子の変化や,「ぼく」のエルフヘの愛情の深さについて主体的に考えさせていきたい。また,話の筋をとらえるために挿し絵を手掛かりにしたり,心情を想像するために動作化を取り入れたりして,イメージ豊かに楽しく読み取れるようにさせたい。
(6) 本時の目標
大事な言葉の視写や動作化を通して,エルフのことを気遣っている「ぼく」の気持ちを読み取ることができる。
(7) 学習過程
学習活動 * テーマとの関連 1 前時までの学習を振り返り,本時のめあてをつかむ。 めあてを虫くいにして,大事な言葉を書かせる。 としをとってきたエルフに,「ぼく」はどんなきもちで,どんなことしてあげたかな。 ワークシートの活用をするがノート作りも大切にしていきたい。 2 年を取っていったエルフの様子とエルフ慈しむ「ぼく」の様子を読み取る。 動作化の前に,発問で,ぼくががどんな気持ちでどんなことをしてあげたかを引き出しておく。 (1) 本時の場面を音読する。 (2) エルフと「ぼく」の様子が分かるよう言葉を視写する。 (3) 「ぼくがエルフにしてあげたことを動作化し,「ぼく」の気持ちを想像する。 (4) 「ぼく」の気持ちを考えて吹き出しに書き,発表し合う。 本時のまとめをする。
1年生の授業風景
(8) 成果と今後の課題としては
1) 成果
ア 動作化の前に発問を精選したので,内容を深く読み取ることができた。文章には,書いていない児童の思いや考えを引き出すことができた。
イ 動作化の時に,「何のためにやるか」明示することにより,どの子どももよく考えることができた。
ウ ワークシートヘの書き込みはねらいに沿った内容をかけるようになった。
2) 今後の課題としては
ア 読み取りを深めていくためには,関心を持つような環境を整えていく必要がある。
イ 「楽しく表現できる」ことに関しては,ことばに興味をもつような指導を工夫する必要がある。