いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-16/40page

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2 中学年ブロックの実践
(1) 中学年ブロックテーマ
視写,書き込み,短文作りなどの学習を通し,手がかりとなる言葉や文に目を向けそれを自分なりの表現に生かせる子ども。
(2) 授業研究の実践
 (1) ブロック事前授業
9月3日(木)  2校時 3の1 ◎おもしろいと思ったところは「三年とうげ」2の場面
 (2) ブロック授業
9月4日(金)  1校時 3の2 ◎おもしろいと思ったところは「三年とうげ」 4の場面
 (3) 校内事前授業
9月8日(火)  4校時 4の1 ◎作品のおもしろさ「アナトール、工場へ行く」
 (4) 校内授業
9月18日(金) 2校時 1の2 ◎作品のおもしろさ「アナトール、工場ヘ行く」
(3) 授業実践の実践から
 (1) 単元により「初発の感想から」「登場人物から」「小見出しをつけて」など,方法をかえながら,子どもたちの考えを取り入れて学習計画を立て,めあてを設定していく。
 (2) 単元のプランを考える段階で,子どもたちにとらえさせたい言葉や文を精選する。時間ごとにキーワード,キーセンテンスヘのサイドライン,書き込みなどを通して読みを深めさせる。サイドラインについては,クラスごとに色の使い分けなど約束を決めておく
 (3) 単元を通し,視写を取り入れる時間,短文作りを取り入れる時間を計画し,言葉や文をとらえながら表現の仕方に目を向けさせるようにする。
 (4) 読み取り前には語句の辞書的な意味をとらえさせておき,書き込みノート等にメモさせておく。読み取り後は,その場面の様子や人物の気持ちを加味した語意をとらえさせ,吹き出しや音読表現等に生かさせる。
 (5) 効果的なワークシートや書き込みノート作りを考えていく。書き込みノートには,ページ数・行数も明示し,本文に基づいた発表や話し合いができるよう配慮する。
 (6) 教師側で,本時でとらえさせたい内容を上・中・下位児童ごとにおさえておく。下位児への助言を工夫するとともに,上位児の活動を停滞させないためのワークシート作りなども考えていく。
 (7) 次時の学習やまとめの授業に生かせる板書を工夫していく。
 (8) 聞き方・話し方の約束,発表の仕方の例などを掲示し,基本を意識させるとともに,年間を通し,自分なりの表現をつけ加えていけるよう,励ましていく。
(4) 単元名 ◎ 作品のおもしろさ「アナトール・工場ヘ行く」
(5) テーマとの関連
本教材では,展開のおもしろさや人物設定のおもしろさ,物語に登場している人物は知らないが読者は知っているというおもしろさを楽しみながら読ませていきたい。文や言葉にしっかりと着目したり,反応したり,自分の読みの変化や深まりを自覚しながら読むという学習活動を取り入れて指導していきたい。本時では,人物の様子や気持ちを表す大事な言葉や文に目を向けさせながら,人物の考え方の違いを読み取らせていきたい。
さらに,会話文の続きを考えて書き込ませ,自分なりの読みを深めさせたい。また,本時の場面は,会話文が重要な役割を果たしている。読み取ったことを表現に生かし,役割音読なども取り入れていきたい。


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