いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-23/40page
ア 単元の中から2〜3時間抽出(最低1時間)し、A・B・Cの3段階で自己評価させる。
イ 指導教師が集約し、生徒の理解度を把握することで、授業改善に役立てる。
ウ 必要に応じて全教師に配布し、校内研究協議会の資料とする。
(3) 基礎学力確認テストの実施
学力向上における取り組みが、どのような効果や課題を抱えているのかを、実践の中で明らかにしていくために、単元末に基礎的基本的内容の定着を確認するためのテストを行い、その分析をもとに次の取り組みへの反省・指針としていく。
実施にあたっては、以下のことに留意する。
ア 下位生徒でも一通り目を通せるぐらいの十分な時間を設定する。
イ 事後指導に生かせるような適正なデータ(通過率や平均点など)が得られるように配慮する。
ウ 豆テスト及び単元末テストの結果(陥没点)を踏まえた内容とし、単元のまとめの段階で実施する。
工 実施結果から、生徒への追指導を行い、補充・深化を図る。
(4) 共同参観授業の実施
本研究は授業実践を中心としたものであることから、3教科の授業を共通の視点から全職員で検証することにより、授業の質的改善を図っていく。
また、必要に応じて学区内の小学校にも参観を呼びかけ、より多様な角度から意見交換を進める中で、小中連携にも役立てていきたい。
(2) 授業以外の実践
(1) 学力向上タイムの実施
週1回、原則として月曜日の放課後に、3教科の補充学習である「学力向上タイム」を実施する。内容は3教科の確認テストとし、全校一斉に実施し、教科担任を中心として、全職員が支援・指導にあたり、学習事項の定着を図る。3教科ローテーションとし、同一教科が重ならないようにする。(実施方法については、「研究の実際」参照)
(2) 1分間スピーチの実施
身近なところに題材を見つけ、それを文章に表現し発表することで、表現力の向上を図っていく。
(実施方法)
ア 内容は原稿用紙1枚程度にまとめさせ、文章表現や内容については事前に担任が指導を加える。
イ 発表は毎日の帰りの学活の中で行い、良かったものについては、月曜日の朝会において全校生の前で発表させる機会を設定し、他の発表を聞くことを通して、より良い文章表現に気付かせていく。
ウ 原稿は、ノートの冊子を使うかファイルにとじるかして、後で見直したり、進歩の跡がわかるようにする。
(3) NRT(教研式・全国標準診断的学力検査)の実施・分析
年2回実施し、結果の分析から、生徒の学力の実態及び学力向上に関わる問題点や課題等を明確にとらえ、その後の学習指導に生かしていく。(実施結果の分析については、「研究の実際」参照)
(4) 学習に関する調査の実施・分析
生徒・保護者・教師の学力向上に関する意識を年2回調査し、生徒の側に立った研究推進を図っていきたい。(実施結果の分析については、「研究の実際」参照)
(5) 広報紙の発行
学校における実践をまとめたものを広報紙として発行し、家庭への啓蒙に努めていく。このことが、家庭・地域との連携に結びつくものと考える。