いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-26/40page
(3) NRT(教研式・全国標準診断的学力検査)の実施・分析
ア 実施期日
〇 1回目 平成9年6月 (1年生国語・数学、2・3年生3教科)
〇 2回目 平成10年1月 (全学年3教科)
イ 分析結果の考察(1回目と2回目を比較して〜抜粋〜)
・1年生国語科⇒「理解力」「言語力」が落ち込んでいる。特に説明文の構成・要点・要旨などをとらえる力が不足している。
・2年生数学科⇒「不等式」「連立方程式」「数の表現方法と数の使用」が落ち込んでいる。計算力の向上を目指し、毎時間、計算問題練習を実施していく必要がある。
・3年生英語科⇒「聴く」「話す」「読む」分野は、ほぼ全国平均にある。「書く」こと、特に語順(並びかえ)を不得手としている。3年間のまとめとして復習を行いたい。
(4) 学習に関する調査の実施・分析
ア 実施期日
〇 1回目 平成9年6月
〇 2回目 平成10年1月
イ 分析結果の考察例
・生徒用、教師用⇒右側の資料参照・保護者から学校に寄せられた、学力向上に関する意見・要望(一例)
※ 業者の教材を買ってあげたり、学習塾に通わせてあげたほうがよいのでしょうか?そうでなければ、教科書に沿った問題集など買ってあげたいとは思っています。自分の好きな教科は進んで勉強するようですが、苦手教科については、どのようにすればよいでしょうか。(1年保護者)
《生徒用アンケート分析結果より》
8、授業中課題を解決しようと努力していますか。
(考察)
全体として課題解決のために努力しようとする態度がさらに向上した。
教師の支援、援助の効果が生徒の自力解決に向けて努力しようとする態度に結びついている。
《教師用アンケート分析結果より》
8、生徒の主体的な活動を促進する工夫をしていますか。
(具体例)
・学期1〜2回スピーチ活動を実施している。
・実験、発表、班での話合い活動、進度別問題。
・学習ノートなど教科書を調べてまとめさせている。 ・なるべく個性を引き出させるように生徒主体の制作活動を行っている。
・グループ学習を取り入れ促進している。
(5) 広報紙の発行
年3回発行し、学校における基礎学力向上の取り組みについて、家庭への啓蒙を図った。
3 第1年次の成果と2年次への課題
(1) 成果
ア 単元で育成したい基礎学力が明確になり、単位時間毎の基礎・基本を,的確に押さえながら、生徒の思考力、判断力、表現力を生かした連続性のある授業が展開できるようになった。
《第3号》