いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-27/40page

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また、個のつまずきがわかり個別指導が充実してきた。
 イ 共同参観授業の前における事前研究会において、3教科の先生方だけでなく、指導案を複数の目で見直しを行った。その上で実際の授業を見てもらい、その後事後研究会で他の先生方からも意見をもらった。共同参観授業は日頃の授業の見直しにもなり、悩みの解決にもつながった。
 ウ 「学力向上タイム」は全職員で取り組むということで、生徒にも定着しつつあり、取り組み状況も良くなってきた。
 工 「1分間スピーチ」も定着しつつあり、人前で話すことに慣れてきた。
 オ 2学期から、学校での実践をまとめたものを広報紙として発行し、家庭への啓蒙を図ることができた。
(2) 課題
 ア 生徒の能力、適性などの違いをよく見極め、指導法の多様化に努める必要がある。
 イ 授業者の授業に対する課題を意識化させる必要がある。
  ・指導法のさらなる質的改善(指導案、課題とは何かなど)
  ・授業成立に必要な条件(学習習慣の確立など)
 ウ 自校プランについて評価し、実態に応じて修正したり重点化を図ったりして、より効果の上がるものにしていく必要がある。
 工 一層の個に応じた指導の充実を図るとともに、学習集団全体を伸ばすことと個性を伸ばすことの両立を図る必要がある。
《第2年次(平成10年度)》
1 授業による実践
(1) 単元プランの整備・改善
第1年次の反省に基づき、年度当初の研究協議会において様式を提示し、引き続き年間を通した実践を進めてきた。
(2) 自己評価表の作成・活用
 ア 目的・実施方法⇒「研究計画」参照
 イ 実践例
  ・3教科において、それぞれ教科の特質に応じた自己評価が、4月以来継続されてきた。
  ・各教科においては資料の累積化を図り、必要に応じ分析・考察を加えることにより、生徒への基礎学力の定着度を把握し、指導の改善に役立てた。
特に、学習の反省・感想・要望等を文章で具体的に表現させることにより、生徒の生の声を取り上げたことは、教師自らが授業を振り返る意味からも非常に効果的であった。
  ・更に、校内の研究協議会の中で、3教科の自己評価表の集計・分析結果をもとに、全

《1年数学科 第1章正負の数 自己評価集計表より》
1年数学科 第1章正負の数 自己評価集計表より

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