いわき市教育委員会指定 平成9・10年度 研究実践校報告-30/40page
3 研究のまとめ
1 研究の成果
(1) 単元プラン
ア 基礎基本を明確にして授業に臨むことにより、生徒に確かな学力を身に付けさせることができた。
イ 学習指導や評価の工夫を記入することにより、本時のねらいに基づいた授業の展開や、個に応じた支援も行うことができた。
ウ 授業の反省を記入することで、次時以降の授業の改善に生かすことができた。
(2) 自己評価表
生徒が真剣に授業を振り返ることができ、教師も生徒の生の声を聞くことで、指導の参考となった。
(3) 基礎学力確認テスト
生徒個々のつまずきを把握し、その後の個別指導や授業の組み立てに生かすことができた。
(4) 共同参観授業
ア 日々の授業を見直すきっかけとなり、指導の改善に大いに役立った。
イ 他教科の授業を参観することにより、提示の仕方や(生徒の興味関心を高める方法)発問・作業学習等、自己の学習指導に生かすことができた。
ウ 数学科では小学校の先生の貴重な意見をうかがうことができ、小中連携の上からも効果的であった。
工 教師が生徒中心の学習活動の展開を意識的に行うようになった。
(5) 学力向上タイム
複数で指導にあたったことで、個に応じたきめ細かな指導ができ、効果が上がった。生徒も真剣に取り組む姿がみられた。
(6) 1分間スピーチ
文章を書くことや全体の場で発表することに慣れるなど、表現力向上が見られるようになった。
(7) NRT
3教科とも1回目と2回目を比較検討した結果、少しずつであるが、日々の授業における実践の成果が表れた。
2 今後の課題
(1) 自校プラン(全体構想図・単元プラン)が形式的になりがちである。今年度の内容をもとに、より生徒の実態に応じたものに内容を修正し、整備を図っていく必要がある。
(2) 自己評価表やNRTの分析結果を授業改善に、具体的にどのように活用していくかが問われている。
(生徒の能力・適性などを把握し、指導法の多様化をいかに図っていくか)
(3) 共同参観授業を全教科に拡大していくことと、小学校との連携をどう図っていくか。
(4) 基礎学力の定着を図る場面をどのように設定していくのか、本年度の学力向上タイムのような取り組みをどのように位置づけるか。
その際、習熟の程度に応じた指導を一層充実していくことが大切である。
(5) 家庭や地域社会へ啓蒙活動を行う中で、連携をいかに図っていくか。
(基礎学力向上には、家庭の協力が不可欠である)
校長 鈴木英雄
研修主任 西郡美智広
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