平成11年度学力向上IDプラン 実践集録-042/045page
個に応じた指導の充実(永崎小)
(1) ゆとりのある教育活動のなかでの繰り返しの指導
(1) 達成率の低い単元の洗い出し
ア 単元プランに基づく授業実践やNRTの結果などから,達成率の低い単元を洗い出し,その原因と解決の方策を明らかにし,重点指導事項を設定し,一年間を通して繰り返して指導する。
(2) 小中の系統性、発展性をみすえたカリキュラムづくり
ア 小中連携の一環として,学習の関連性をふまえ,小学校で身につけさせるべき内容が中学校のどの単元と関連をもつものか明らかにし,授業実践にあたる。
(2) T・T指導の推進
(1) T・Tの重点単元の設定
ア 算数科では,児童が主体的にすすめる操作活動の場面が多く設定される「図形」や「量と測定」の領域など,T・T学習の効果がある単元を重点として設定する。
(2) T・Tの単元構成の工夫
ア 領域や単元の特徴をおさえ,コース別学習などの学習形態を工夫し,T1・T2の役割を明らかにして指導にあたる。
(3)コンピュータを活用した授業
(1) コンピュータを有効に活用できる単元とその年間指導計画への位置付けを工夫する。
(2) T・T方式によるコンピュータ主任と担任の授業を進め,児童の情報活用能力を高める。
日常の取り組みをさらに効果的に進めるために(赤井中)
新学習指導要領では、選択教科の時間が増え、総合的な学習の時間が創設された。しかし、それらの時間の充実のためには、必修教科で身につけた能力・態度が必要とされるため、以前よりいっそう、基礎・基本の充実(授業の充実)が必要となる。
日々の授業の充実のためには、次の3つの視点によりlDプランを改善することが大切である。
(1)自校化
自校の課題を明確にしてlDプランの改善を図る。
(2)重点化
長期目標とともに短期目標を有効に活用し、学期・月・週など、何を重点として指導を加えていくのかを明確にする。
(3)日常化
研修意欲を高め、日々の授業で、授業の改善を図る。