須賀川市立博物館図録 俳諧摺 上 -082/113page
はかりて石を求むるになん大隈川のあ なたなる山里より見いてたるを里人等を かたらひもゝ人の手にからうして引き つ金毘羅堂の地なるこその碑に 並へて造り立たるそ老の思ひ出とみに 遂たる嬉しさに紙のはしにしるし たれは年ころ親しかりし人々にも 告まいらせたく桜木にちりはめる時 は安政二乙卯五月軒のあやめの匂ひ 残れる日 我国や今に むかしの田うえ唄 八十壽晴霞多代 吏隠以粛書