ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -053/097page
マングローブの盛をぬけるtp、その先には美しいサンゴ礁 が広がっています。サンゴ礁をつくっている造礁サンゴの仲間には、 サンゴ虫という小さな動物が集まってできています。サンゴ虫は自分でエサをとらえて食べるのと同時に、体の中にすんでいる褐虫藻類が光合成によってつくりだす栄養素も取り入れて生きています。サンゴ虫は石灰質の固い骨格をつくりながら成長し、長い年月をかけて広大なサンゴ礁を築きあげます。ここでは、黒潮源流域のサンゴ礁にすむさまざまな生き物を見ることができます。
(3)ヒレジャコガイ
サンゴ礁にすむ大型の二枚貝 で、大きなものほ40cmほどに なります。サンゴの仲間と同じ ように、体の中に褐虫藻類(か つちゅうそうるい)を持っていて、 これが光合成でつくりだす養分 を利用して生きています。
(4)メガネモチノウオ
潮通しのよいサンゴ礁にすむ ベラの仲間で、大きなものは 2mに達します。大きくなるに つれて額こぶ状につき出し、 この形が昔のフランス軍隊の 帽子に似ていることからナポレ オンフィッシュとも呼ばれます。