ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -054/097page
No.8 オホーツク海
(1)オホーツク海の環境
北海道のオホーツク海沿岸では 冬の寒さか厳しくなり、北西の風 が吹き続ける年明け頃から春先に かけて流氷か接岸します。流氷の 季節になると、ゴマフアザラシや トドなどの海獣類やオオワシや オジロワシなどの鳥類もエサの魚 を求めて姿を現します。
ゴマフアザラシやワモンアザラシ などは、流氷の上で出産して子育 てを行うなど、オホーツク海で生活 する生き物は流氷と深いかかわり を持っています。
(2)砂地にすむ魚
砂地の海底では、トクビレやア ツモリウオなどを見ることができ ます。どれも砂の上でほとんど動 かず、じっとしているのが特徴で す。アツモリウオは真っ赤な鎧を 身にまとったような風貌から、源平 合戦の武将、平敦盛にちなんで名前 がつけられました。
地味な魚の多いオホーツク海に も、鮮やかな魚がいます。トクビレ のオスは、尻ビレと背ビレかメス よりはるかに大きく、そのヒレを 広げると孔雀の羽根のようです。