ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -057/097page
親潮は、黒潮と並んで日本人にとって古くからなじみの深い海流です。親潮はオホーツク海やベーリング海を源流域とす る、冷たい水がゆっくりと流れる寒流です。
ここでは親潮にすむさまざまな魚たちや沿岸に繁残する豊かな海藻類などを紹介しています。
(3)砂地にすむ魚
砂地の海底にはヒラメやカレイ の仲間か見られます。ヒラメや カレイの仲間は、体の一方に眼が偏っています。「左ヒラメの右カレイ」 といわれ、ほとんどのカレイの 仲間は体の右側に両眼があります。 また、有眼側の色素か発達してお り、周囲の砂の状態に合わせて体 の色を変化させることかで きるのか特徴です。普段 は水槽の砂の中に潜って いたり砂の上に横たわっ ているため、なかなか見つ けることかできません。
(4)岩礁にすむ魚
親潮の水槽の岩陰には、ギス カジカなどカジカの仲間やホッケ などのアイナメの仲間が多く見ら れます。岩陰にすむ魚の多くは、 周囲の色と似た色をしていて岩陰 でじっと動かず潜んでいるため、 なかなか見つけることかできませ ん。