ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -060/097page
No.11 ふくしまの海
(1)福島県沿岸の水産業
福島県の沖合では、南から流れ てくる暖流「黒潮」と北から流れて くる寒流「親潮」の影響を受けるた め、サンマやカツオ、アンコウなど 100種類以上の魚介頬類が漁獲で きます。漁の方法は漁業対象生物 に応じ、刺し網漁、まき網演、曳き 網漁、カコ漁、筒漁など多種多様で す。サンマは、光に集まる習性を 巧みに利用した棒受け網漁により 漁獲しています。
福島県では、持続可能な資源の 利用をするため、漁業期間や漁獲 サイズを限定したり、稚魚を育て 放流する事業を展開するなど、海 の漁業資源を守る努力をしていま す。
(2)福島県の沿岸底棲魚
福島県の沿岸では、ヒラメや カレイの仲間、マダコ、アナゴ、 アワビ、ウニなどが漁獲されます。 それぞれの魚種にあった漁法を用 いますが、ヒラメやカレイの仲間 は底曳網や刺し網、マタゴはカゴ 漁、アナゴ、は主にアナゴ筒と呼ば れる細長い筒などで漁獲します。
また、アワビやウニのように沿岸 の浅い磯にすむ生物は、実際に潜っ て岩からはがしとる潜り漁や磯丹 の上から箱眼鏡で水中をのぞきな がら、竹竿の先についた先の広が った道具ではさんでとる具突き漁 などで漁獲しています。