ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -061/097page

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 福島県の沖合は、黒潮と親潮が出会い、また深さ数千mの日本海溝につながっています。このため、暖流域、寒流域、 深海などさまざまな環境に適応したたくさんの生き物が生息しています。福島県は長い海岸線を持ち、たくさんの海の恵みを受けています。ここでは福鳥県で見られる多種多様な生物を紹介しています。

(3)福島県の沖合表層魚

 福島県の沖合でほ、主に回遊魚 のサンマやマイワシ、カツオ、マサバ などが漁獲されます。

 サンマはサンマ棒受け網、マイ ワシやマサバは、群れを囲んで網 を落とし、網をしばってまき上げ るまき網の一種、巾着網で主に 漁獲します。

 カツオは疑似針を用いた一本釣 が広く知られていますが、まき網 や流し刺し網でとる漁法もありま す。

画像 ▲サンマ
▲サンマ

画像 ▲カタクチイワシの水揚げ
▲カタクチイワシの水揚げ

(4)深海でとれる魚

 福島県沖の水深100mより深 い場所では、アオメエソ(メヒカリ)、 ヤナギムシガレイ、アンコウ、ミ ズタコなどが底曳網で漁獲されま す。また、水深500mまで降ろしたカニカゴ漁では、べニズワイ ガニがとれます。

 このカニカゴ漁では、アブラボ ウズやイバラカニモドキなども混 獲されます。

画像 ▲アンコウ
▲アンコウ

(5)飼育が困難な生物

 飼育困難生物とは、

 1:採集することが難しい

 2:輸送することか難しい

 3:水槽環境に適応しない

などの理由により飼育が難しい生 物をいいます。主に外洋性生物や 深海性生物などがこれに該当しま す。飼育が難しい魚=珍しい魚で はなく、魚屋さんでごく普通に売 っていて食卓にのぽる身近な魚、 サンマ、タチウオ、アンコウ、 トビウオ、サヨリ、スルメイカなど も水族館ではなかなか見ることか できない生物です。アクアマリン ふくしまでは、これからも飼育の 難しい生物を研究し、その成果を 紹介していきます。

画像 ▲サヨリ
▲サヨリ

画像 ▲水揚げされたベニズワイガニ
▲水揚げされたベニズワイガニ

※外洋性生物=遊泳性サメt¥類、バジョウカジキ、マンボウ、サンマ、マグロ類他

※深海性生物=アコウダイ、アオメエソ、ハダカイワシ


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