ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -062/097page

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No.12 タッチングプール

(1)潮の干満

 海には潮の干満があります。月 と地球は互いに引っ張り合いなが ら動いており、これを「引力」と 呼んでいます。引力は互いの距離 が近いほど強くなり、離れるほど 弱くなります。月と地球は万有引力 で引き合っていますかこ、距離が一定 に保たれているのは月と地球との 相互連動による遠心力が働くため です。この遠心力は地球上のどこ でも同じ大きさです。この遠心力 と引力の合力が潮の満ち干きを 起こす力となっています。地球は 1日1回自転していますので、 満潮と干潮はそれぞれ2回起こる こととなります。

 また、地球には月と太陽の両方 の引力が働いており、双方の力が 合わされば潮の干満は大きくなり ます。具体的には、太陽と地球と 用が一直線上に並ぶ 新月の周期 前後と満月の周期前後では、引力 が重なって大きくなります。する と、海面の上下動が大きくなるの で大潮となります。上弦と下弦の 月のときは、月と太陽の引力か互い に消し合うので、海面の上下動が 小さくなり小潮となります。

画像 ▲ボランティアの解説するタッチングプール
▲ボランティアの解説するタッチングプール

 タッチングプールではボランティアの解説のもと、生物を見るだけではなく、手にとって観察することができます。

(2)潮だまりとは

 潮の干満により周期的に出現を 繰り返す水たまりのことを潮だま り(タイドプール)といいます。干 潮時に外海から隔離されてできる 潮だまりは、形、大きさ、海から の距離など、どれ1つとして同じ ものはありません。磯とそこにで きる潮だまりにすむ生き物たちを 四季それぞれに観察すると、そこ にすむ生き物たちの生きていくた めの興味あるさまざまな姿を見る ことができます。

画像 ▲タッチングスクール
▲タッチングスクール

 タッチングプールに隣接したコーナーにおいて、磯の生きものをテーマにしたワークショップを開催しています。


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