ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -068/097page
―サバ科―
カツオ
学名 Katuwonus pelamis
英名 Skipjack tuna
■展示場所:黒潮大水槽
■対 象:小学校・中学校
■教 科:社会・理科
■学 年:5年上・2分野
■出版社:東京書籍
■大きさ:1.2m
■分 布:全世界の熱帯から温帯域に広く分布
―特 徴―
体形は典型的な紡錘形をしており、眼の後方部、胸甲(きょうこう)及び側線付近以外には鱗がありません。
強い遊泳力を持ち、 一夜で130〜185kmも移動します。水温17〜30度のきれいな水を好み、群れをなしています。甲殻類、オキアミ類、イカ類などを食べます。日本の太平洋側では春から夏にかけて北上し(上りガツオ)、秋には南下します(下りガツオ)。日本人に特に好まれる食用魚で、タタキ、刺身などの他、加工されて鰹節となります。主にに一本釣で捕獲されます。
―カブトガニ科―
カブトガニ
学名 Tachypleus ridentatus
英名 Horseshoe crab
■展示場所:海・生命の進化
■対 象:小学校
■教 科:国語
■学 年:5年上
■出版社:光村
■大きさ:60cm
■分 布:東南アジア〜日本沿岸海域
―特 徴―
カブトガニの体は、前体と後体に分かれ、蝶番式につながっています。眼は、甲羅の背面、両脇に1対の複眼、中央に1対の単眼、腹面に1個の複眼、計5個の眼を持っています。脚は、鋏脚と5対の歩脚があります。
繁殖期は、日本では7月から9月です。早くからメスの後ろにオスがつながるような形で行動を共にし、夜間、潮間帯でメスが砂の中に200〜300個の卵を産み付けると、すぐに後ろのオスが精子をかけます。卵は数ヶ月で孵化しますが、孵化したばかりの幼生が三葉虫に似ていることから、三葉虫型幼生と呼ばれています。
カブトガニは「生きた化石」と呼ばれるように、その化石がデボン紀(3億5千万〜44億年前)の地層から発見されています。