機関誌創刊号「しおめの海」 -007/008page
サマースクール『磯の生き物観察会』
7月29日から31日までの3日間、県内の小学校4年生から6年生を対象に募集し、サマースクール『磯の生き物ウォッチング』を開催しました。
3日間で総数90人が参加し、子供たちは、初め緊張した面持ちでしたが、観察会がはじまると、目を輝かせながらカ二やヤドカリ、海藻などの観察や採集をしました。
ストックヤードや飼育実験施設の見学では、福島県では見ることができないサメやカブトガ二などを目の前にして、歓声を上げながら覗きこんでいる子もいました。
海藻標本づくりでは、「きれいな標本を作るんだ。」と、疲れも見せずに一生懸命取り組み、自分の力で作り上げる楽しさを満喫していました。
このほか、10月には日新小学校(会津若松市)、芳山小学校(郡山市)で「移動水族館」を実施しており、11月11日には吾妻中学校(福島市)で開催する予定です。
観察風景サマースクールに参加して
磯の観察会では、みんなと一緒に力二やイソギンチャク、ヤドカリなどを見つけたり、つかまえたりして、とても楽しかったです。
わたしは、地元いわき市に住んでいますが、初めての経験でした。ストックヤードでは、こわそうなサメやかわいいトビウオの赤ちゃんの魚を間近に見ることができました。
また、難しいというサンマの飼育の様子も見ることができ、とてもよかったです。新しい友達もでき、夏休みの楽しい思い出を作ることができました。
リポート ボランティア・二ュース
「アクアマリンふくしま」では、地域に根ざし、地域に開かれた魅力ある施設づくりを進めるため、施設の運営にボランティアの方々の協力をいただくこととしています。
今年2月に行ったボランティア募集では、地元いわき市はもちろん、県内外からたくさんの応募があり、オリエンテーションや面談を経て、最終的に224人の方々がボランティアとして登録されました。
今夏は、「サマースクール」や「いわき港まつり」などにおけるPR活動、さらには「海岸環境美化活動」などの活動に参加しました。
9月4日には第1回ボランティア総会を開催し、13人の運営委員が選出されました。
総会の後には、東京都恩賜上野動物園の安部義孝園長より『世界の水族館』という演題で講演をいただきました。
10月には、運営委員長に長瀬金平氏、副委員長に関本峯弘氏が就き、運営委員会のもとに総務、企画、研修の3つの部会が設けられました。
これらの組織を中心とした活動を通して、館と来館者との橋渡しの役割が期待されています。
海岸の環境美化活動
第1回のボランティア総会